紀子様ご懐妊

06.2.8

「えらいことになった」
マスコミ世論の反応は祝賀ムードだが 「えらいことになった」
という第一印象だ。早速皇室典範改正に反対のグループは
勢いづいた。声高に時期尚早を叫ぶ。さすがの小泉総理にも
最後に逆風が吹くのか。

6週目でわずか数ミリらしい命。早くも 「男だったら」の仮定で
論議が走り出した。
その時雅子様はどうなるのか。大奥なら紀子様が「お腹様」
となる。雅子様は用なしとなってしまうのか。しかしその方が
気楽に暮らせ本来の姿を取り戻せるのかも。

では「女だったら」どうなるのか。なんだがっかり。表向きは祝うが
内心猛烈な失望感が反対グループからいや国中から起こるだろう。
ものすごいプレッシャーが紀子様を襲うかもしれない。
しかしこの次期に子供を創るからにはそうしたリスクは百も承知の
上なのだろうか。

「女性・女系天皇」に反対する意見。男系男子による万世一系
こそが神武天皇以来125代続く天皇制てある。
ごもっともで骨があるように思われる。
早速日本史歴史年表で天皇家系図を見てみる。いやはやこれは
大変なものだ。万世一系125代というのは奇跡のようである。
現在の天皇は七代前の第119代光格天皇からの系列だった。
この度男子が誕生し現行の皇室典範が続くとなると現皇太子の代
でこの系列は途絶え秋篠宮家が天皇家となる訳か。
と、さっそく「男だったら」詮索をしだすのである。

だが保守系論客の西部邁氏によれば 男系が続くことに不都合が
生じるならば固執することはない。
伝統、歴史を守るには「人」よりも「家」が重要で皇室の家長である
天皇というその椅子、地位が重要なのだと。
そこに座るのは男だろうが女だろうがどちらでもよい。
そして大事なことはその天皇は「かのごとく」く振る舞い、周りの者
は「かのごとく」敬い、国民は「かのごとく」天皇を尊ぶのだ。
国民と共に元号(明治、大正、昭和、平成といった時代)を共有する
象徴となるのが生き死にのある天皇なのだと。
したがって象徴は石碑やトーテムや鰯の頭ではない。
目からウロコでした。
そうして見ると男系男子だ、Y染色体だと拘ることはとても生物学的
話しと言える。馬や犬の血統じゃない。

異口同音に「静かに見守りたい」と大騒ぎするマスコミを見ながら
今秋の出産まで動向を静かに見守ろう。