8月15日

06.8.15

朝6時前に起き昨夜の残り物で朝食を済ませ、自転車で靖国神社
へと出た途端雨がざーと降り出し、自宅へ引き返す。行こうか止めよう
かズボンをはいたり脱いだり、結局地下鉄で九段下へ向かう。外に
出るとすごい爆音、空にヘリコプターが十数機。拝殿で参拝を済ませ
遊就館の方行くとすごい人だかり、人並みが「オー」っと移動した
小泉総理が参拝を終え出て行ったところだった。

遊就館に初めて入る。靖国神社は幕末から明治維新 戊辰戦争の
官軍側の戦没者を祀る東京招魂社が前身だそうだ。
神武天皇から武家社会、幕末の展示物がありそのメインが日清戦争
以降大日本帝国終戦までの足取り。靖国の神となった戦没者の
遺影と遺品。
大東亜戦争、支那事変と表記するなど当時と変わらぬ思想で、未だ
東京裁判の裁定を受入れてないという姿勢が感じられる。

靖国神社に合祀されている御霊は総数 2,466,565 その内 太平洋
戦争が2,133,941 日中戦争が191,256 日露戦争が88,429 
日清戦争が13,619 明治維新が7,751 ところがこれらの御霊は
天皇の為に戦った兵士のみで、明治維新の幕府軍や賊軍、
銃後の守り、一億総玉砕と、共に戦った多くの民間人、広島、長崎、
沖縄や東京大空襲で犠牲になった多くの人々は祀られてはいない。

A級戦犯を神として祀り、戦没者を選別し、未だ東京裁判を受入れて
いない靖国神社に日本国の内閣総理大臣として「先の大戦で犠牲と
なった多くの英霊に哀悼の詔を」「参拝するのは心の問題だ」とする事は
本当に筋が通ることなのか。

近代日本とくに日清戦争からサンフランシスコ講和条約までの
日本史上最も濃密な半世紀の歴史が、戦後教育の中でいかに軽く
扱われて来たか。そう思う8月15日だった。
小泉総理も今朝ズボンをはいたり脱いだりしていたのだろうか。