亀田物語 07.10.28

金曜日亀田謝罪会見が国民注視の中あった。記者達から厳しい質問がとび返答に窮し絶句する。カメラのフラッシュが追い討ちをかける。必死に耐える興毅。この構図は見ごたえのあるものだった。「テレ朝の井口さん そんなにいじめないでよ」そんな声が聞こえてきそうだ。
だがそれは違う!。欧米ならもっと意地の悪い質問が飛ぶだろう。記者も厳しく問う責任があり、またそれだけの質問に答える責任があるのだ。ただ興毅は精一杯
責任に答えようと頑張る姿勢は伝わった。

「世間からは悪く思われてるけど、俺らにとっては世界一の親父や。」声を詰まらせながらのこの言葉には世の中の親父どもはグッときたのではないか。現代ではありえないほどシュールな親子関係だ。

ボクシング界からマスコミの責任まで巻き込んだ騒動だが、すべてを史郎氏をスケープゴートにし、亀田兄弟を名実共に手に入れ、興毅の再スタートの儀式を演出した金平会長の手際の良さとしたたかさ。そのまんまホラー映画の様な風貌とは裏腹に「空気を読む」ことに敏な人だ。安倍晋三君や北の湖理事長とは対照的だ。

さて亀田物語の第二章は父史郎の逆襲はあるもののその後人生の師となるトレーナーとめぐり合う。一から徹底的に教えられた興毅は5年後に再び真の世界チャンピオンになり帰ってきた。父史郎もその姿に導かれるようにまっとうな人間に生まれ変わったのだ。
むりかな?